空手指導者について・・
今回は少し炎上するかもしれない話になります。
もしかしたら同業者の方に怒られるかもしれません・・
こんな話をするのはおこがましいかもしれませんが、私の考え、空手観として大切なことですので、お伝えします。
空手界には素晴らしい指導者がたくさんいます。
(とはいえ、本当の人間性は分からないけど)
一方で、
「それはどうなんだろう」
と思う指導も少なくありません。
まず私が違和感を持つのは、
空手の試合に勝つことだけを目的にしている指導です。
「試合至上主義」の考えです。
もちろん試合は大切です。
勝つことも大切です。
私も試合は嫌いじゃないし、勝てば嬉しいし、負けたら悔しい。
でも、
空手の試合に勝ってその先はどうするのでしょうか。
私はそこが気になります。
空手をやっている期間は人生の一部です。
少年部であれば、なおさらです。
小学生の頃に試合で優勝した。
中学生で全国大会に出た。
それは素晴らしいことです。
自信になると思います。
でも人生はその後も続きます。
大学にも行くかもしれません。
社会人になって、結婚して子供もできるかもしれません。
その長い人生の中で、
空手の試合の結果だけが重要だとは思えません。
試合に勝っても負けても幸せな人生をつくることはできます。
だから私は、
試合で勝つためだけの指導には違和感があります。
もちろんプロの競技者として取り組むのであれば話は別です。
世界を目指す選手もいるでしょう。
プロを目指す人もいるでしょう。
そういう人にはそういう指導が必要です。
ただ、普通の人にそれを求めるのは違うな、と。
私は空手を通して人生が豊かになってほしいと思っています。
試合だけが人生ではありません。
これは私が大切にしている考え方です。
もう一つあります。
形だけの礼儀です。
これも私はあまり好きではありません。
礼儀そのものを否定しているわけではありません。
むしろ礼儀は大切だと思っています。
挨拶も大切です。
感謝も大切です。
相手を敬うことも大切です。
ただ、理由も分からずにやっている礼儀には違和感があります。
例えば正座です。
私は正座が悪いとは思いません。
道場の文化として残っていても良いと思います。
ただ、「なぜ正座をするのですか?」
と聞かれた時に説明できないのであれば問題だと思っています。
昔からやっているから。
先生がそう言ったから。
それでは少し弱いと思うのです。
私は伝統を否定しているわけではありません。
何も考えずに真似をするだけなら、それはただの習慣です。
私はそう思っています。
そしてもう一つ。
これはトレーナーとしての視点かもしれませんが、意味の分からない練習です。
空手界には、「昔からやっているから」
という理由だけで続いている練習が少なくありません。
今の時代であれば、もう少し良い方法があるのではないかと思うこともあります。
もちろん昔の指導者を否定したいわけではありません。
その時代にはその時代の常識があります。
ただ、今は情報もあります。
研究もあります。
身体について分かっていることも増えています。
それなのに、何も学ばないし、考えない。
昔からやっているから続ける。
それは違うと感じるのです。
ちなみに、、
実はこれはトレーナー業界でも同じです。
SNSで見たトレーニングを真似したり、意味も分からずに流行を追うトレーナーと自称している人も少なくありません。
だから私は、常に学び続けることが大切だと思っています。
最後にもう一つあります。
空手の世界しか知らない指導者です。
これは少し厳しい言い方かもしれませんが、特にひと昔前の指導者にありがちです。
空手を長く続けることは素晴らしいことです。
一つの道を極めることも素晴らしいことです。
ただ、空手しか知らないまま年齢を重ねると、空手の常識が世間の常識だと思ってしまいます。
道場のルールが世間のルールだと思ってしまう。
視野の狭い、偏屈な考え方になってしまう。
そういうことがあります。
それが怖い。
「空手の先生って常識ない人が多いね」と思われそうで怖いのです。
その感覚で道場を運営すると、普通の人からすれば「空手の先生ってこの程度か、、」「偉そうにしているけど、社会を知らい人だな」と思ってしまいます。
これまで何度も言ってますが、人生は空手だけではありません。
仕事があります。
家庭があります。
地域社会があります。
学校があります。
色々な価値観があります。そんな中で空手の価値観なんて、小さな小さな価値観です。
それが社会に通用すると思っている先生がいる、ということなのです。
私自身、
警察官として17年間働き貴重な経験もたくさんしました。
トレーナーとして働いてきました。
ジムを経営しています。
ヨガスタジオも運営しています。
ロータリークラブの活動もしています。
その経験があるからこそ、空手の良い部分も見えるし、空手界の問題点も見えるようになりました。
これからの空手指導者は空手だけの世界に閉じこもるべきではありません。
世界チャンピオンだろうが、なんだろうが、もっと学ばなければならない。
空手を通じて社会に貢献しなければならない、と思っています。
空手を専業とするなら、もっと良いサービスを提供しなければならない。
空手チャンピオンであれば、最高の道場経営をして欲しいし、最高の人材を育てて欲しいと思います。
それが社会的な責任です。
私は世界チャンピオンでもないし、空手を専業でやっているわけではありませんが、入会した方の全員が空手をやっていて良かったと思えるような道場運営をしたいと思っています。
空手を通じて社会に貢献できる人材を増やす。
会員や地域に喜ばれる道場、そんな道場運営を目指しています。
